天井のタイルも可愛い色使いです。アンダルシアではタイルを使った装飾がよく見られます。
シャンデリアも華美になりすぎず、落ち着いた雰囲気を作り出しています。
さて、まずはアペリティフ。 フォアグラのブラックオリーブ添え。
カトラリーが日本の“れんげ”に似ていますね。
1皿目に選んだのは、 “モサラベ風ナス、ゴマとアボガドシロップ和え” モサラベ風というのは天ぷらのような揚げ物を指すのでしょうか?ナスを天ぷらのようにフライしたものにアボガドシロップと炒りゴマがかかっています。 シロップの甘さとゴマの香ばしさが絶妙の組み合わせです。味もさることながら、絵画のような飾り付けがとても可愛いかったです。
モラサベとは、イスラム支配下のキリスト教徒のことです。この時代の食文化についてはあまり文献がなく、詳細はよくわからないのが残念です。 ただ、スペイン文化全般にイスラム文化の影響が数多く残っていることからもわかるように、食文化にも多大な影響を与えています。
続いてメインに選んだのが“アルプハラ風カントリーチキン” 見た目はちょっと味が濃そうでこってりしているのかなという印象を受けましたが、食べてみると意外とあっさりしています。野菜もふんだんに使われていてバランスも考慮されているようです。 ちなみにアルプハラとはグラナダ近郊の村の名前です。
こちらは“鱈のピルピル” ピルピルというなんとも可愛い名前は、料理を作っているときに“ピルピル”(と聞こえる)音がすることに由来するそうです。 鱈の皮と身の間のゼラチンが解け出るときの音という節と、オリーブオイルでにんにくを丸ごと炒めるときに聞こえるという節があるようです。
現在はカフェテリアも改装中で、写真は臨時のカフェテリアです。噴水のある中庭がいかにもアンダルシアといって感じです。 イスラム文化では“水”をいろんなところにうまく取り入れており、乾燥したスペインで水の音を聞くと、ほんとにホッとする気がします。スペインに灌漑技術をもたらしたイスラム文化、その恩恵は今も引き継がれているのですね。
幻想的な夜のアルハンブラ宮殿。アルバイシン地区のサン・ニコラス展望台からの眺めです。 異国情緒溢れるグラナダは、スペインに長年住んでいてさえ、時折訪れたくなる不思議な魅力を持つ街です。スペインに来る機会があれば、是非足を運んでみてください。独特の雰囲気と美味しい食事の記憶が、いっそう思い出深いものになることと思います。
パラドール・デ・トゥリスモ サン・フランシスコ Real de la Alhambra, S/N 18009 Granada Tel: +34 958 22 14 40 Fax: +34 958 22 22 64 URL: http://www.parador.es/
文:山田さつき