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パエリアにガスパッチョ、生ハム、コシード、子豚の丸焼き・・・。
気取らない普段着のスペインから、ちょっとおしゃれなスペインまで。
マドリッド在住の日本人女性が贈る、スペイン 食の魅力。
   
 
 
   
 
   
 

都会での生活は時間に追われ、知らず知らずのうちにストレスが溜まっています。のんびりしているように思われるスペインでも都市にいれば例外ではありません。 スペインといえば”シエスタ“、つまりお昼寝と自然に結びつきそうなのですが、ヨーロッパ諸国と労働時間を合わせるという合理主義から、オフィスで働く人の間では、この習慣がなくなりつつありました。その流れは変わらないものの、やはりスペイン人はシエスタが大好き。効果的なシエスタは15〜20分程度軽くうたた寝をすること。数時間も眠ってしまうと、リズムを崩してかえって逆効果だそうです。ハーバード大学での研究よると、定期的に食後にシエスタをとる人は、心臓病にかかる率が37%減少するという結果が出ています。また、数々の研究により、ストレスが軽減され、仕事の効率も上がることが証明されています。最近ではシエスタの効能も見直されつつあり、大企業の中には、従業員用にマッサージつきのリラックスチェアを設置するところも出てきたようです。

   
 

そんなシエスタ復古の流れの中誕生したのが、“レラハリウム・クルブ・ナトゥラル”。ティールームだけでなく、 マッサージやヨガ教室も併設しているリラックス空間。マドリードの中心街、高級ブティックの立ち並ぶサラマ ンカ地区にありながら、30ユーロとお手頃価格でマッサージ、シエスタつきのランチが楽しめます。

   
 

オープンして約半年、サラマンカ地区のエグゼクティブや弁護士、または主婦や定年退職者まで幅広い層に人気を集めています。もちろん旅行者が長時間のフライトでの疲れを取り除き、これから始まる旅行に備えてスペイン流にリラックスするにも、旅の終わりにスペインの思い出とともに旅の疲れを癒すにも最適です。 では、そんなリラックス空間を早速覗いてみましょう。

   
 
 

入り口は直接通りに面しているわけではなく、このホールを通って中に入ります。まるで知り合いのおうちにご招待を受けたような気分です。 入って左手にレラハリウムのプレートが見えますので、早速中へ。

   
 
 
 

入り口を入るとまず、この大きな木がお出迎え。この木は強さ、偉大さ、豊かさといった、生命の神秘の象徴だそうです。 インテリアは温かみのあるトーンで統一されており、外部の喧騒をお昼のひと時、忘れさせてくれます。

   
 

シエスタの習慣が変わりつつあるとはいえ、スペインでは”ホルナーダ・パルティーダ“という勤務形態があり、概ね朝9時、10時から2時まで、2〜3時間の休憩を挟んで4時、または5時から7時、8時までの勤務で、小さな企業や、一般のお店などでは採用しているところが多数あります。お昼休みは、地下鉄やバス、車で家に帰り、午後の勤務に間に合うように、急いでお昼を食べてまたオフィスまでとんぼ返り・・・・、または、2〜3時間のお昼休みも、家まで遠い場合は、何とか時間をつぶさなければなりません。これではせっかくの長いお昼休みもかえって疲れてしまいます。そこでそのような勤務形態の人向けに考案されたのがこのシエスタつきのメニューです。

   
 
 

まずは、食事の前に約15分間マッサージ。短時間なのですが、とても体が軽くなり、スッキリします。軽めのマッサージがかえって気持ちよく、そのまま眠ってしまう人もいるそうです。

     
 

マッサージでスッキリした後、お待ちかねのランチは、自然光のたっぷり入るティールームで。

 

スペインの伝統的なたっぷりの食事は、午後も仕事をする人にとってはちょ っと重く感じられることもしばしば。ここでは胃に負担がかからないように、食事は比較的軽めの内容です。

 
 

一皿目は野菜たっぷりのサラダ。かなり大きなボウルにたっぷり盛られたサラダは、軽めといってもちょっとした空腹を満たすには十分な量。数種類から選ぶことができ、それぞれ個性的でどれにするか迷ってしまいます。

 
 
 
     

≪オレンジたっぷりのあっさりしたサラダ≫

 

≪チキンとパイナップルのサラダ≫

     
   
     

≪3種類のチーズと干し葡萄のサラダ≫

   
     
 

続いて2皿目は、一口サンドウィッチ。中に挟まれているのはブラックオリーブのクリーム、ツナクリームなど。少量ではありますが、しっかりとした味付けが、充足感を促します。

   
 

最後は楽しみなデザート。はちきれんばかりに食べた後だと、お腹いっぱいで十分味わえないデザートも、適度に余裕が残っているのでかえって楽しみ。こちらも数種類から選べます。今回試してみたのはスペインではおなじみのナティージャと呼ばれるカスタードクリーム、ちょっとこってりしたチーズのプリン、そして季節のフルーツにパパイヤ。 中でも気に入ったのがチーズのプリン。こってりしていながら後味はさっぱりしていて癖になりそうです。

   
 
 
     

“ナティージャ”と呼ばれるカスタードクリーム

 

こってりとしておいしいチーズのプリン

     
 

パパイヤ。
もう少し飾り付けに工夫があれば、さらに満足感アップだったのが、少し残念。

   
 
 

デザートで程よく満たされたころ、ちょうど心地よい眠気に誘われます。シエスタの部屋は小さなプラネタリウムのような空間で、画面には美しい自然の映像が流れています。マッサージチェアに備え付けのヘッドホンからはリラックスし睡眠を促す解説(英語かスペイン語を選択)が流れてきて、気付くといつの間にか眠り込んでしまいました。

   
 

食事、マッサージ、シエスタと全て含めても約2時間くらいですが、いつもと違ったゆったりした空間と時間の流れが、なんだか特別な時間を過ごしたかのような錯覚を起こさせます。

 

スペインでは、“スペイン人は生きるために働くが、日本人は働くために生きている”と比較されることがよくあり、仕事に対する意識の違いを見事に言い当てています。確かにスペイン人は仕事が終わった後、どこにそんなにエネルギーが残っているのかと不思議になるほど、元気でよくしゃべり、夜遅くまでバルでおしゃべりに講じています。シエスタでエネルギーを補給している成果かもしれませんね。

 

なお、レラハリウムではシエスタつきメニューだけでなく、食事のみ、お茶のみ、スパ、マッサージのみの利用もできます。ティールームではワイヤレスでインターネットに接続できるので、自分のノートパソコンを持ち込めば、ネットやメールも可能です。紅茶やハーブティ、コーヒーの種類が充実しているのもうれしい限り。騒々しい日常を離れゆったりしたい時の居場所をやっと見つけた気分です。

   
 
   

Relajarium Club Natural
C/ Claudio Coello 32, bajo izda.
28001 Madrid
Tel.: 91 577 65 88
www.relajarium.com

   
  取材:山田 さつき
   
 
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