トップ  コンセプト  本サイトについて  メール  サイトマップ  リンク  プロダクツ 
  考えるパンロゴ
 
↑topへもどる
 
 
 
 
  ヘッド
   
 
パエリアにガスパッチョ、生ハム、コシード、子豚の丸焼き・・・。
気取らない普段着のスペインから、ちょっとおしゃれなスペインまで。
マドリッド在住二人の日本人女性が贈る、スペイン 食の魅力。
   
 
   
 

 

日本人が大好きなウニ。世界中の海に生息していますが、ウニを食べる国というのは案外少ないようで、採られるウニの8割が日本で消費されています。スペインではグルメ処の北部バスク地方、バルセロナを中心としたカタルーニャ地方、スペイン南部のアンダルシア地方の一部を除けば一般的にウニを食べる習慣はありません。首都マドリッドでは大型スーパーで生きたウニが売られていることもありますが、「ウニが大好きだ。」なんて話をすると「えっ、あんなもの食べるの?日本人って海のモノだったら何でも食べるんだね。」なんて反応が一般的なスペイン人。そのせいか夏のバカンスで地中海沿いへ遊びに行くと、岩場の浅瀬にウニがゴロゴロ転がっています。それを見る度にウニ大好き日本人の血が騒ぐのですが、果たして食用のウニなのか、触ったら刺されるのか、採ったとしてもどうやって殻を割るのかが分からなかったので、何時もウニの大軍を前に指をくわえて眺めるだけ。余りにも悔しかったので、色々とウニについて調べてみました。でも数千種類ものウニが存在していて、食べる事の出来るウニは20種類にも満たない。図鑑で色々なウニを見てみたけれど、見れば見るほどウニはウニにしか見えず、食用とそうでないものの区別が全く出来なかったので泣く泣く諦めました。せめてスーパーで購入したウニでも食べようと、魚コーナーの人に殻の割り方を聞いてみたら、「食べた事がないから分からない。」で終わってしまい、スペインでウニを食べるには高いお金を払って寿司レストランに行くしかないのかと残念に思っていました。

   
 

 

最近、アンダルシア地方の南の端、アフリカ大陸への玄関口であるアルへシラスの街を訪れました。海沿いの道を散歩していたら、若者達がウェットスーツ姿で大きなバケツを車に運んでいて、好奇心から覗いてみたらバケツ一杯のウニ。車の荷台いっぱいに積まれていました。自分が日本人であること、ウニが大好きであること、日本で生きたウニを買ったことがないので殻の割り方を知らないこと、スペインでまだ一度もウニを食べた事がないことなどを訴えると、若者達はとても親切に色々と教えてくれました。殻の割り方は思った以上に簡単で、直接ウニを手で持ち、ナイフの尻で殻を叩き小さな穴を開け、その穴にハサミを差込みグルっと半分に切る。ウニの中から大量の水が出るので、家で開ける際には流しの中でするのが良いとのアドバイスを受けました。目の前で実演してくれて、「一度自分でやってみた方がいい。」と私にハサミとウニを渡すので、恐々やってみたのですが本当に簡単。それから採れたてのウニをご馳走になりました。スペインでもウニは生で食べるのかと思いっきり親近感。新鮮なウニはとても甘くて、ほんのりと海の味がしました。

   
 

 

カメラを持っていたので写真を撮りたいと言ったら、少し考えた後で写真はちょっと不味いと言われました。色々と話を聞いてみると、どうやら許可なしでウニを採っているらしい。アルへシラス一帯の海岸線は国立の自然公園に指定されていて、許可無く生き物の採集は出来ないのだそうです。それにしても荷台一杯に積まれたバケツ、家族で食べるには多すぎる量のウニ。彼らは学生で、週末になると海に潜ってウニを採り、日曜日に道路で売ってお小遣い稼ぎをしているとのことでした。教えて貰った海沿いの交差点へ行くと、10人程の人達が道路に木箱に入ったウニを並べ立っています。ちょっとした青空市のようで、結構な人手にびっくりしました。

   
 

 

ウニは12個で3ユーロ、今日のレートだと370円位です。日本のウニと比べると身が小さく、殻の大きさの割には中身が乏しいので高いのか安いのか微妙です。ただ新鮮さは保障済み。買ったウニはゴミ袋に入れてくれ、その場で食べる人にはハサミを貸してくれます。日本のウニと違って旬は冬、10月の後半頃から3月ぐらいまでが一番美味しいとの事。ウニは冷え性、疲労回復、貧血予防、心臓強化、低血圧、更には美容にも良いのだから沢山食べなさい、と皆さんセールスが上手です。
アルへシラスで採れるウニは2種類あって、棘の長いタイプと短いタイプ。棘の短い方は日本のような黄色いウニで、長い方は赤いウニです。赤いウニは甘みが更に強くて本当に美味しいのだけれど、とにかく身が小さい。いずれにせよ、ウニだけではお腹いっぱいにならないので近くのレストランへ行きました。

   
 
   
 

野生で採れたアスパラガスを卵で合えた一品。味付けは塩のみ。野生のアスパラガスは苦味が強いです。それがまた美味しいのですが。

   
 
   
 

定番のタコ。スペイン人はタコが本当に大好きです。北部ガリシア地方で食べるタコの方がやっぱり美味しいけれど、アンダルシア産のタコも負けません。

   
 
   
 

具沢山ポテトサラダ。タラの身、赤ピーマン、茹で卵、玉ねぎ、パセリをマヨネーズで合えたもの。

   
 
   
 

ホタテ貝のグラタン。ホタテの身とチーズがたっぷり入った熱々のグラタンです。

   
 
   
 

この地方で良く食べられるのがダティレスと呼ばれる椰子の実。これはマドリッドでは余り食べられる事の無い食材です。ダティレスをベーコンで巻いて焼くだけのシンプルな料理なのですが、ベーコンの塩味とダティレスの甘さが絶妙にマッチして最高です。バリエーションとして、溶かしたブラックチョコレートをかけて食べるのも美味しい。

スペインのウニの旬である冬にアンダルシア地方を訪れる機会があったら、是非新鮮なウニを試してみて下さい。アルヘシラスの街の場合は普通の市場では売っていないので街の人に何処でウニが買えるのか聞いてみましょう。
   
 
 

取材:市川由美

   
   
 
top
 
↑topへもどる
   
 
 
Copyright (C) kangaerupan.com All rights reserved.