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ボンボヤージュ!

日本に一時帰国して京都に戻ると、必ず立ち寄りたくなる場所があります。今回も顔を出してきました。

「いらっしゃいませ、こんにちは!」 いつでもどんなときでも、訪れる人を和ませる笑顔で迎えてくれる、ブションの店長・玉田裕一さん(32歳)。京都在住のフランス人たちからも愛されるブションは、京都市役所からほど近い、落ち着いた風情の残る二条寺町にあります。99年のオープン当初からお店を支えてきて、はや10年目です。ブションの前のお店である「パスティス」のときから数えると、ここでおいしい料理とすてきな空間を提供し始めてすでに12年目になるそうです。

小さなころから料理を作ることが好きだった玉田さんは、高校卒業後、調理師学校に通います。どうしてフランス料理を選んだのか?という問いには、「本場のフランス料理を食べたこともない、見たこともない・・・だから興味があったんですよね。ルーヴル美術館にも行ってみたかったし(笑)。」というお答えが返ってきました。高校卒業後の進路を決めた高校3年のときには、すでにフランス語の勉強を始めたというのですから、その努力は賜物です。そして、実際にフランス料理を始めたときには、「絶対にフランスにも行くんだ」と心に決めていたそうで、その後、本場フランスでの一年間の修行も果たしました。

そして、一年間のフランス滞在で得たこと、感じたことを生かして、いまのブションがあります。10年以上経っても相変わらずお客さんの足は途絶えることなく、また、10年以上通い続ける常連さんも珍しくありません。料理の味とお店の居心地のよさ、そしてなんといっても、玉田さんのお人柄に、思わず常連になりたくなるのも誰もが納得です。客層は実にさまざまで、年齢・性別・国籍問わず、そして、ひとりで来店されるお客さんもよく見かけます。

ランチは、グリーンサラダ+メインで、980円。デザートをプラスすると、1,200円です。
いまどき珍しい、この見事なコストパフォーマンス!メインは、2種類から選べます。メインの定番、牛肩ロースのフレンチポテト添え(左)は、フランス人にも大人気です。ある日の日替わりメイン、ビーフガストロノフ(右)は、お肉がほろほろと柔らかく、唸るおいしさでした。

こちらは、別の日の日替わりメインです。アルジェリア風・子羊のスペアリブ。京都でこんなにお手軽価格で、しかもおいしく子羊のお肉がいただけるなんて今まで思ってもみませんでした。日替わりメインのバリエーションが実に豊かで、行く日によってさまざまな味を楽しめるのが魅力的です。「いつ行っても飽きさせない」、ブションの長年の人気の秘訣のひとつですね。。

もちろん、サラダなどのアラカルトメニューも、ランチタイムでも注文可能です。色鮮やかなニース風サラダ(900円)は、これ一皿でおなかいっぱいになるボリュームです。  

店先には玉田さん手書きの黒板メニューが出ていて、お店の外観や通りにすんなりなじんで、なんとなくフランスらしい雰囲気をかもし出しています。フランスと違う点は、黒板の字がきれいで読みやすいところでしょうか(笑)。

玉田さんのマル秘手帳を見せていただきました。毎日の日替わりメニューや予約がメモしてあったり、はたまた、常連さんの来店の覚え書きメモがしてあったりと、いい記録になっています。

京都の寺町二条にある、小さなフランス。誰もがふらりと立ち寄りたくなるのは、なぜなんでしょう。それは、ここが「気取らないフランス」だからかもしれません。赤と白のギンガムチェックのテーブルクロス、白いシャツに黒いエプロン姿できびきび働く笑顔の店員さんたち、BGMなしの店内・・・、ここでは、聞えてくるお客さんの話し声や笑い声が心地よいBGMの代わりです。フランス人のお客さんが多いのは、お料理も、雰囲気も、すべてにおいて、ここでは母国であるフランスを感じることができるからに違いありません。

三条や四条と比べると静かで、骨董品店や画廊が立ち並ぶ寺町二条あたりは、落ち着いた京都を満喫することができます。散策を楽しんだあとは、ブションのカウンターでカフェやビールを立ち飲みして玉田さんとのおしゃべりを楽しむもよし、テーブル席でゆっくりお料理を満喫してもよし、皆さんも自分なりのブションスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。

Le Bouchon(ル・ブション)
京都市中京区寺町通り二条榎木町71−1
TEL:075−211―5220
定休日:木曜日
営業時間:
ランチ  11:30〜14:30
ディナー 17:30〜21:30
カフェ    11:30〜23:00

 
 

(写真・文:ちはる)

   
   
   
 
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