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"イタリアン"と言えば日本でも大人気料理です。
でも私たちが知っているイタリアンと言えば、パスタ、ピザ、がほとんどですよね。
イタリア人は普段の食生活でも本当にパスタやピザばかり食べているのでしょうか?
日本人でも普段の食生活で欠かせないものはたくさんあると思います。
イタリアにも必ずあるはず・・・
そんななぞを解き明かします。
 
   
 
   
 

暑くなると食欲が落ちたり、料理をするのが億劫になりがち。日本には夏の料理も豊富にありますが、イタリアはどうでしょう。年中、同じような食事をとっているのでしょうか?いいえ、やはりイタリアにも夏ならではの料理があるのです!

料理上手で評判のフランコさんはシエナ郊外で生まれ育ち、現在フィレンツェ近郊のプラートで息子さんと一緒に暮らしています。山歩きやロッククライミングを趣味とするフランコさん、65歳には見えない若々しさです。趣味で始めた料理も奥さんを亡くされてからは毎日の日課となりましたが、持ち前の明るい性格と料理のセンスでシンプルで美味しいごはんを作るのを楽しんでいるそうです。今日はフランコさんに料理を教わりながら、夏の食事について話を聞かせてもらいました。

   
 
 
◆夏はさっぱり冷たい料理を
トスカーナ地方の夏の定番料理はなんといっても「パンツァネッラ」です。硬くなったパンを無駄にしないために生まれた田舎料理で季節の野菜と和えてサラダ感覚でいただきます。ちなみに冬になると硬くなったパンはパッパ・アル・ポモドーロ(パンとトマトの煮込み)やリボッリータ(パンと野菜のスープ)に利用します。
お米のサラダや冷製パスタのレシピも豊富です。アルデンテに茹でたパスタを少し冷ましてから、プチトマト、にんにく、モッツァレッラチーズ、オレガノと和えたり、プチトマト、黒オリーブ、バジル、ツナなどと和えるパスタもフランコさんの得意料理のようです。時間をかけて作る煮込み料理やおもたい料理よりも、野菜を中心にした手軽に作れる料理が多くなるようです。
 
◆パンツァネッラを作る
1. 硬くなったトスカーナパン(塩を加えないこの地方伝統のパン)を水に10〜15分浸す。
2. パンが柔らかくなったら、余分な水分を絞り適度な大きさにちぎって大きめの器に入れる。
3. トマト、きゅうり、玉ねぎなどの夏野菜(セロリもよく使います)とバジルを洗って食べやすい大きさに切り、パンを入れた器に加える。

旬の野菜をふんだんに使って

まな板を使わずに器用に野菜を切るのはイタリア人ならでは!
4. オリーブオイル、ワインミネガー、塩、胡椒で味付けし、よく混ぜ合わせると出来上がり!冷蔵庫に入れて、少し冷えてから食べるとより美味しくいただけます。
   
 
◆ブレザーオラのカルパッチョを作る

もう一品は従来前菜(アンティパスト)としてお目にかかることが多い「ブレザーオラのカルパッチョ」です。ブレザーオラは北イタリア産の塩漬けの牛肉に赤ワインと香料を加えて熟成させたもので、トスカーナ名物ではありませんがイタリア全土で手に入る食材です。

大きめのお皿にオリーブオイルを全体に流し、ブレザーオラをきれいに並べます。塩、胡椒をかけ、レモンをしぼり、パルミジャーノ・レッジャーノを粗く削ります。オリーブオイルを振りかけ、同じ作業を繰り返します。今日は3層になりました。

最後に洗ったルーコラをのせて出来上がり!

   
 
◆火を使わずに楽しむ日曜の昼食
メモをとったり、フランコさんの話を聞いているうちに、アッという間に昼食の準備が整いました。夏の食卓にはやはりキリッと冷やした白ワインは欠かせません。1皿目(プリモ・ピアット)はパンツァネッラ、2皿目(セコンドピアット)はブレザーオラのカルパッチョ。火を一切使わずに作った手軽なお料理、おいしくて食がどんどん進みます。フランコさんとファビオさんは友達のように仲が良い親子で、明るい話し声や笑い声が食卓に響きます。

ドルチェには「桃のワイン」。砂糖をたっぷり入れた赤ワインにフレッシュな黄桃をつけて冷蔵庫で冷やすだけです。桃もワインも両方楽しめるデザート。白ワインに桃を入れるデザートは馴染みがあったのですが、赤ワインに桃というのは初めて。さすが赤ワインが主流の土地柄だなと感心しながら試してみると、甘―いのにさっぱりしてバランスがよくスルスルとはいります。気がついたらお腹いっぱいです。食事の後は、2人ともお昼寝。日曜日の昼下がりはこうでなくては!

   
  (取材・文 奥村香織)
   
 
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