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 ”こんなイタリア”?
トロントへの挑戦!  
  考えるパン  
     
 
・・・ 目次 ・・・
 
期限切れ牛乳のすすめ
出世する食器
「予約して、喰う」ということの意味について
臨時号
追悼 李玖さんの 食卓の記憶
料理のネーミングは
誰の責任か!?
「考えるパン」発売!
 
     
好食時評
 
★「予約して、喰う」ということの意味について
 
 
いまどき、ちょっとマシなレストランであれば、週末の予約は必須だろう。
マスコミで採り上げられたり、巷で評判になっている店ならば、平日でも予約なしには入れない。
近頃では、事前の予約を必須条件としている店さえ珍しくない。
しかし店にとって「予約」には別の意味もある。
毎日、開店から全席が予約で埋まれば、仕入れの無駄はなくなるし、これほど効率の良いことはない。
仮に予約なしの営業であれば、すべての仕込みは「見込み」「予想」でおこなわれる。
したがって、運が良ければ早々と売り切れるが、運が悪ければ、
せっかく仕入れた材料は無駄になってしまうだろう。


客にとっての「予約」には、また別の意味がある。
わざわざ予約するということは、その日時に向けて、こちらの事情を調整し、店の都合に合わせる、
ということである。
某有名レストランは、一ヶ月前の予約でなければ席が取れないのは常識のようになっている。
ということは、仕事も遊びも調整して、予約の時を一ヶ月間待ち続けることになる!のだが、
───あなたはそれができる人か、できない人か。どうやら“人種”がここで分かれるらしい。
ちなみに私は「できない」種類のほうに属しているようで、
一ヶ月も後の腹具合など、とてもとても想像できない



信条というほどでもないのだが、こと飲食については「行き当たりばったり」が私のスタイルである。
その日その時に、その場所で、食べたいと思ったものを食べることにしている。
なにしろ私の腹は、私の都合で、へるのであって、他に原因はない。
空腹は突然やってくるし、喰いたいものは、なんの脈絡もなく思いつく。
腹がへった時が最適のタイミングであって、その時喰いたいものが、
最もうまいものと言っても詭弁にはならないだろう。
街角の蕎麦屋とか鮨屋、居酒屋は、ずっとそれが“ならい”になっているはずだ。
つまり、店も料理も、私の「腹の都合」に合えば仲良くなれる、という訳だ。




ある友人が、こんなことを言っていた。
予約して、店の都合に合わせるだけならまだいいよ。でも、勘定は店の言い値だろ? 
その上、なんと、“ごちそうさま!”とお礼まで言って帰るんだから、おめでたい話じゃないか」
───私はそこまで言い放つ勇気はない。どうか、私のわがままをおさめてくれる店が、
一軒でも多く健在でいてくれるよう祈るばかりである
(T)
 
 
 
 
 
 
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