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  パリ通信 フランス人の食生活  
 
  美食の国、パリの街並みと共に、フランスの食の楽しさをお伝えします。
   
 
   
 

早いもので、もう12月も半ばとなりました。パリの冬の定番ともいえるどんよりグレーの空の下、この時期のパリジャンたちの気持ちを盛り上げてくれるフランスの一大イベントといえば、ノエル(クリスマス)。11月中旬あたりから、パリの街は美しいイルミネーションで彩られ、ぐんと華やかになります。

   
 

今回ご紹介するのは「ギャラリー・ラファイエット」。フランスの代表的なデパートです。多くの人々を魅了するノエルのショーウィンドウでも、毎年大きな話題を集めています。今年のギャラリー・ラファイエットのノエルのテーマは『NOEL GOURMAND グルメなノエル』、これは見逃せません!おいしいノエルの楽しみかたのヒントを探しに、足を運んでみました。

   
 

平日のお昼過ぎだというのに、店内は、ノエルのためのごちそうのアイデアやプレゼントを探しに来ている人々でごった返し、活気であふれています。さすがフランス人にとってノエルは一大イベントといわれるだけあって、受け入れる側も訪れる側も力が入っている様子。そんな中、おいしくて楽しいラファイエットのグルメコーナーを隅から隅まで快く案内してくださったのは、ワイン売り場の責任者であるエリックさん。フランス人の生活には欠かせない存在であるワインのエキスパートとして活躍されています。

それでは早速、エリックさんと共にグルメコーナーを歩いてみましょう。

   
 

ノエルを語るのに欠かせないものはいくつかありますが、ケーキの「ブッシュ・ド・ノエル」もそのひとつ。ビュッシュとはフランス語で薪、丸太のことで、まさにその名のとおりの形をしています。ノエルの時期になると、街中のケーキ屋さんのショーケースにはさまざまなブッシュ・ド・ノエルが姿を現し、皆の目を楽しませます。

こちらは、日本にも進出しているDALLOYAU(ダロワイヨ)のスタイリッシュで美しいブッシュ・ド・ノエル(4人用で34ユーロ)。ひと口ひと口、味わっていただきたいものです。

   
 

そして、ノエルのおよばれのときの手土産としてもおすすめしたいのが、栗の高級菓子であるマロングラッセ。ギャラリー・ラファイエットに新しく入店したJEAN-PAUL HEVIN(ジャン=ポール・エヴァン)は、チョコレートはもちろんのこと、マロン菓子の熱烈なファンも多いことで知られています。ふだんはマロンコンフィを販売していますが、ノエルの時期限定でマロングラッセも登場!

シロップで煮詰めるだけのマロンコンフィと、煮詰めたあとに、何度も砂糖にくぐらせるマロングラッセ。きらきら光るマロングラッセの砂糖は、「ノエルだけ」の特別感を漂わせています。

   
 

こちらは、フォアグラとトリュフの専門店。中央に見える黒くて丸いものが世界三大珍味のうちのひとつ、トリュフです。1キロが2,500ユーロという驚きの値段。白トリュフはもっと高級なのだそうです。

エリックさんおすすめのトリュフのレシピは、シンプルにバターで味つけしたパスタに、薄くスライスしたトリュフとすりお
ろしたパルメザンチーズをたっぷりかけて
いただくもの。なんとも贅沢なトリュフパス
タ、機会があればお試しあれ。

   
 

お次はママたちの強い味方のコーナーです。たくさんの料理を準備するノエルには、ママたちもてんてこまい。そんなときには、デパートのお惣菜も上手に活用したいものですね。ノエル向けのお惣菜はノエル直前からしか販売しないとのことで取材当日には目にすることはできませんでしたが、定番のお惣菜の中にも、見た目も美しくノエルに使えそうなものはたくさんです。

(仏在住者限定サービス(要予約)。問い合わせ:ラファイエット・グルメ(フランス語のみ) 01.40.23.52.67)

   
 

さて、ノエルのごちそうとしてチキンの丸ごとローストは日本でも人気ですが、フランスでは特に、ノエルには七面鳥やシャポンという食用に太らせた鶏を買い求める人が多いとか。ノエルの伝統的な料理のひとつとしては、七面鳥と栗を組み合わせたものがあるそうです。たとえば、七面鳥に栗やレーズンを詰めて丸焼きにしたものであるとか、付け合わせとして栗を添えるなど・・・想像しただけでもおいしそうですね。

気になるシャポンのお値段は、ムッシュが手にしている大きさのもので68ユーロです。

   
 

そして、ノエルには海の幸も欠かせません。サーモンやオマール海老、牡蠣、キャビアなどがその代表的な例といえるでしょう。

ギャラリー・ラファイエットには、もちろん鮮魚コーナーもあります。ふだんは新鮮なシーフードが味わえるレストランも、ノエル直前になると姿を消し、牡蠣の山積みコーナーになるとか。希望であれば、その場で牡蠣の殻を開けてくれるとのことなので、手間も省けて助かります。さらにうれしいことに、購入した新鮮な海の幸を自宅まで届けてくれるサービスもあるそうです。

   
 

フルーツのコーナーを通りがかったとき、エリックさんから興味深いお話を伺いました。フランス人はノエルの時期になると、さくらんぼ、いちご、ベリー類など「あえて時期ではない、高いフルーツを好んで買う」というのです。これは、「ノエルは特別だ」という気持ちがあるからなのだとか。

   
 

店内には、ギャラリー・ラファイエットと、人気メーカーやブランドとのノエル限定コラボレーション商品がたくさん。PATRICE CHAPON(パトリス・シャポン)とのコラボのツリー型チョコレート(モデルとなったツリーは、店内にもたくさん飾られています)や、グミで有名なHARIBO(アリボ)のデコレーションケーキ型のお菓子など、子どもたちが大喜びしそうなものも勢ぞろいです。

 

   
 
 

それでは、店内で見つけたおもしろいものをご紹介していきましょう。ありきたりのプレゼントには少し飽きてしまった・・・なんていう人にはいいかもしれません。

   
 

 

   
  (左)大人気のへーゼルナッツクリームのヌテラが、こんなに巨大なポットで登場。39ユーロ。(右)GREY GOOSEからは、雪をイメージしたスノーボールのようなカバー付きウォッカが280ユーロで出ています。
   
 

こちらは、日本でもおなじみのジン、ボンベイ・サファイア。いつもの鮮やかなサファイア色のボトルに、スワロフスキーの模様が入っている特別デザインは、ギャラリー・ラファイエットだけで手に入る限定ものです(300ユーロ)。飾っても飲んでも楽しめるので、アルコールが好きな人にはとてもうれしいプレゼントになりそうです。

   
 

ワインやシャンパンもノエルには欠かせません。アペリティフにはシャンパン、お料理のときにはワインをいただきます。ギャラリー・ラファイエットのワイン売り場は、お手ごろ価格のものから高級なものまで幅広く取り扱っています。2003年ものの高級ワインは、なんと10,000ユーロ!ボトルのラベルには、世界中に3,575本しかないということが明記してありました。

   
 

グルメコーナーのあとは、ノエルを盛り上げてくれるインテリアや小物のコーナーを少し覗いてみましょう。

フランス人がふだんから得意なのが、キャンドルを使った演出。もちろんノエルの当日にも、テーブルの上や部屋にキャンドルを灯し、雰囲気を出します。

POINT A LA LIGNE(ポワン・ア・ラ・リンニュ)のろうそくは、ろうが垂れてこないことで人気だそう。うさぎのろうそくは35ユーロ、使うのがもったいないくらいの愛らしさです。

   
 

テーブルコーディネートは、家庭によって実にさまざま。ノエルの日だけ、特別に銀食器を使う家庭も多いそうです。また、ふだんと同じ食器を使う場合でも、雪をイメージしてテーブル全体を白っぽくまとめてみたり、テーブルクロスやナプキン、小物などで緑や赤を使ってノエルらしさを出したりと工夫をします。

   
 

なんでもそろうギャラリー・ラファイエットでは、ノエル用のオーナメントも品揃え豊富。ノエル前になると、フランスでは多くの家庭がもみの木(本物!)を用意し、好みの色のライトやボールなどで飾りつけをします。もみの木の飾りつけにも、それぞれのセンスが出ていておもしろいものです。

   
 

最後に、エリックさんに今年のノエルの過ごしかたをお伺いしました。

●今年のノエルはどう過ごしますか?
「うーん、実は、今年はまだ分からないんだ。というのも、もうすぐ2人目の息子が生まれるから(エリックさんは、すでに3歳の息子さんのパパでもあります)、状況によっては変わることもあるかな。でも予定では、とても大切なイベントだから、いつもどおり家族と過ごすつもり。ぼくにとっては、子どもを持ってからは『子どものためのノエル』だけどね(笑)。もちろんプレゼントも忘れないよ」

 
 

●どんなごちそうを食べる予定ですか?
「ノエルの日はとにかく特別だから、『今日は思いっきり楽しむぞ!』の心意気。だから、ごちそうもいろんなものを楽しむよ。フォアグラ、サーモン、牡蠣、オマール海老とか。でも、決まったルールがあるわけではなくて、メニューは家庭によって違いもある。結局は、それぞれが喜びを感じられたら何でもいいんだ。個人的には仔牛の肉料理が好きかな。ちなみに、ノエルの食事は本当に長くて・・・5時間食べ続けていることも珍しくないんだ。
アルコールは、アペリティフのシャンパンから始まって、食後には消化を助けるためにも、また、アルコールを飲む(笑)!」

   
 

「質のいいものを、リーズナブルなものから高価格なものまで幅広くそろえている」というだけあって、選択肢も十分のギャラリー・ラファイエット。美味しくて楽しいノエルの過ごしかたのアイデアとなるものが、ここではたくさん見つかります。

ジャパニーズ・カスタマー・サービスもあり、日本人のお客様も安心してお買い物が楽しめます。パリにお越しの際には、足を運んでみてください。

(←グルメコーナーでは、質や味のよさを実際に感じてもらえるよう、試食コーナーを多く設けているそうです)

   
   
 

★Galeries Lafayette(ギャラリー・ラファイエット)
40, boulevard Haussmann
75009 Paris
Tel:01.42.82.38.33
営業日:月〜土 9:30〜20:00(木のみ〜21:00)
最寄りメトロ:Chaussee d'Antin Lafayette(7番線、9番線)Opera(3番線、7番線、8番線)

※但し、12月20日(日曜日)は特別営業。その他、営業時間の変更もあり。詳しくはギャラリー・ラファイエットのサイトにてご確認ください。(日本語ページあり)
http://www2.galerieslafayette.com/international/index.do

   
   
 
 

(第22回了)

 

写真:新村真理
文:ちはる

 
   
   
   
   
   
   
   
 
   
   
 
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